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人とクマが安全に共存するには、どうすればいいと思いますか?
ここ数年、日本ではクマの出没が相次ぎ、犠牲者が増えています。どうしてこんなことが起きていると思いますか。

日本には主に2種類のクマがいます。ヒグマとツキノワグマです。ヒグマは北海道に生息しているクマで、大きさは約1.5m~3m、体重は最大400kgにもなります。肉食の傾向が強く、出会ってしまうととても危険です。クマは基本的には臆病で、人間を避けたがる習性がありますが、ここ数年はクマが人の住む場所に出没することが激増しました。
今年の8月にはショッキングな事件もありました。20代の男性2人が北海道で登山中、一人がヒグマに襲われてしまいました。その男性が「助けて!」と叫びながら、クマに引きずられていくのを友人が目撃したそうです。友人は助けようとクマを叩きましたが、クマは離れなかったそうです…後日、その男性は遺体となって発見されました。
日本でクマが出たとき、行政(市町村など)が「猟友会」に要請をし、所属するハンターが駆除を行います。数年前、これに関してある事件が起こりました。北海道の市街地でクマが出たとき、当時70歳のベテランハンターが駆除を行いました。しかしその後、警察は「弾の先に建物があった」として、男性を書類送検。男性は銃を持つ許可を取り消されてしまいました。この結果、猟友会は「今後のヒグマの駆除要請を拒否することも検討」することになりました。たとえ行政や警察の要請で発砲したとしても、ハンター個人が責任を負わなければならないのが今の国の仕組みです。ハンターは報酬が少ないボランティア活動ですが、報酬とリスクが全く見合っていません。
今年、クマによる死者数は過去最多の10人に上っています。最近は高齢化や過疎化で、人の住む場所とクマの住む場所の境目が曖昧になっています。人とクマが安全に共存するには、どうすればいいんでしょうか。

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