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あなたの国に、オーバーツーリズムの問題がありますか。どんな問題ですか。
“オーバーツーリズム”という言葉を最近よく聞きます。特に富士山のオーバーツーリズムが問題になっています。7月から登ることができる富士山ですが、今年はコロナの制限がないので、登山者が大幅に増えると予想されていました。そのためか、登山者のマナー違反も増加しています。
問題の一つが「弾丸登山」です。弾丸登山は、山小屋などでしっかり休憩を取らず、一気に頂上まで登ることをいいます。富士山のような高い山を登るときは、山小屋で一泊し、体を慣らさなければなりません。急に高い山に登ると、高山病になったり、体調が悪くなってしまうからです。ですが登山客が増え、山小屋が満室になってしまい、このような弾丸登山をする人が増えています。いけないことだとわかっていても、富士山からのご来光を見るためにやっているようです。
また、「軽装登山」という問題もあります。軽装登山は、山登りに合わない服や靴で登山することです。サンダルや半ズボンを履いていたり、雨具をつけないで登る人がいます。頂上の気温は夏でも0℃ぐらいです。それに山の天気は変わりやすく、急に雨が降ることもあります。体温が下がると動けなくなってしまいますが、スタッフが注意してもあまり聞いてくれないそうです。「せっかく富士山の近くに来たから」と思って、簡単に登ってはいけません。
弾丸登山や軽装登山をすると、病気やケガをしやすくなります。山には救護室がありますが、そこでは応急処置しかできません。そこから自分で山を下りられない人は、山小屋のスタッフが下まで運ぶことになります。自分勝手な行動をすると、たくさんの人に迷惑がかかってしまいます。
オーバーツーリズムやマナー違反の問題はこれからも増えそうです。岸田首相はオーバーツーリズム対策を秋にもまとめると話しています。どんな対策がされるのか、私も気になっています。
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